かさねの色*

 先日京都伊勢丹駅美術館へ行って来ました。

「日本の色、四季の彩」~染色家 吉岡 幸雄~展

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この日、私が入り口を入ったときにちょうど説明が始まっていました。

そして、説明をされていた男性は、この展覧会の吉岡 幸雄さんでした。

この方は、「染司 よしおか」の5代目当主であられます。

植物染めという古来の技法で、自然に存在する草木花の中から美しい色彩を引き出して、絹や麻、木綿、和紙などの素材を染めるお仕事をされています。

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写真は、本の中の一部ですが、紅白梅のかさねや柳のかさねの色味です。

植物染めというのは、聞いたことがありましたが、2000年あまりの歴史があるとは知りませんでした。

会場の初めから終わりまで、めでたき一年の始まりから暦を刻むように日本の色、四季の彩りを12ヶ月に渡り紹介された展示でした。

とてもラッキーなことに、吉岡さんの解説付きで日本の行事を交えて奉納される色のお話を作品を見ながら聞くことが出来ました。

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展示会での日本の一年のお話は、この本に収められています。

この本の中身を少し紹介・・
始めの項では、新年の彩りと題して紅梅の魅力を語られています。

素敵なのが、古文を交えてお話が進んでいくところです。

~新たな年を迎える。冬の寒さは日ごとに厳しくなっていくが、心をひきしめて新年の節目を祝うのである。旧暦の正月は、立春、新しい暦でいうと二月をすぎたころであった。
『源氏物語』の「初音」の帖の冒頭には、正月の光源氏の御殿、六条院のようすが次のように描かれている。

「年立ちかへる朝の空のけしき、名残なく雲らぬうららかけさには、数ならぬ垣根のうちだに、雪間の草若やかに色づきはじめ、いつしかとけしきだつ霞に、木の芽もうちけぶり、おのづから人の心ものびらかにぞ見ゆるかし。まして、いとど玉を敷ける御前は、庭よりはじけ見所多く。磨きましたまへる御方々のありさま、まねびたてむも言の葉たるまじくなむ。
春の御殿の御前、とりわきて、梅の香も御簾のうちの匂ひに吹きまがひて、生ける仏の御国とおぼゆ」

**雪がわずかに積もっているが、その間から若草や木の芽も少しふくらんでいる。六条院に暮らす女性たちの御殿もひときわ美しく飾られて、言葉に表せないほどである。
光源氏が最愛の紫の上とともに住んでいる春の御殿の前庭には、梅の花も咲いていて、いい香りを放っている。まるで極楽浄土のようである、と記されている。

という具合にお話の中に出てくる庭の様子や着用していた着物や道具などから想像がしやすいように古来の趣を綴って行かれています。

今の時期は、東大寺の修二会(お水取り)で二月堂の十一面観音様に備える椿の造り花の材料となる和紙を染める作業をされている最中だそうです。

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14日間という長い行の間に生の花だと落下してしまうため、造り花を捧げる方法が考えられたのだとか。

やさしくゆったりと語られる吉岡さんのお話は、、古来の世界に迷い込んだように進んでいきました。。。

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思いもよらなかった作者の方とのお出会いでした。

以前より見て知りたかった「かさねの色」との遭遇でした

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**お花について想うこと**


フレッシュフラワーには、その時の生の輝く美しさがあり、 
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私は、どのお花もすべて大好きです。

お花には、いろんな色や形や香り・・があり、
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そこからストーリーが生まれるところに惹かれています。

お花には、想いが宿ると言われています。
私は、お花の妖精が幸せを運んでくれるものと思っています。
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floral fairy:中村 まちこ

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